お稽古便り 2024年1月13日

今年最初のお稽古です。松籟庵の露地は敷松葉、松毬も所々に散らしてあります。暖かい日のせいか、紅白の梅も少し綻んでいます。

床の軸は「松樹千年翠」を掛けました。続く対句は「不入時人意」。松の千年も変わらぬ緑、その緑を目にしていながら、人は本当の美しさになかなか気がつかない、という意味です。

花は竹一重切りに紅梅と加茂本阿弥椿を入れました。

香合は「雲龍」宮下善寿作です。宮下善寿は京都出身、河村蜻山に師事した作家です。河村蜻山は1957年、北鎌倉明月谷に明月窯を開窯、代を経て2023年に閉窯しました。明月窯で陶芸を学んだご縁から、感謝の気持ちを込めて飾りました。

お菓子は花びら餅(東京銀座 清月堂本店)をご用意いたしました。