第三十四回 柳営茶会 於 護国寺 令和六年三月十六日

コロナ禍を経て四年ぶりに開催された、柳営会による柳営茶会に赴きました。柳営会は1980年に設立された徳川将軍家譜代の大名、旗本、御家人等の幕臣の子孫が集う会です。茶会では、旧磐城平藩主安藤家御家流、小堀遠州流、石州流伊佐派、鎮信流の武家茶道四派が釜を掛けられました。

護国寺の仁王門をくぐると、桜の花が石段に彩りを添えていました。春風に花びらが舞っています。

小堀遠州流は 牡丹の間 での濃茶席です。寄付から眺める中庭は、まだ花もなくじっと春を待っているかのようです。席入りをすると、床の春蘭に迎え入れられました。春光の中で茶を喫するような、素晴らしいお席でございました。