第五十回 如庵茶会 於 犬山 如庵 令和七年十月十日
如庵茶会の初日、午前の部に犬山城下の有楽苑へ伺いました。天気は薄曇り、犬山遊園駅より国宝犬山城を望むことができます。
如庵は国宝茶席三名席の一つ、かつて京都の建仁寺正伝院にあり、有楽苑に移築されました。この茶会では、普段は外からしか見ることができない如庵の中に入ることができます。
濃茶席の待合で炭道具を拝見しながら、如庵への入室案内を待ちます。順序が来るといよいよ茶室の中へ進みます。自然光のみの如庵の中で歴史に思いを馳せる、特別な時間が流れてゆきます。その後は、重要文化財 旧正伝院書院 にてお茶をいただきました。
薄茶席は寄付きから本席へと進み、お道具を鑑賞し、お茶をいただきました。床の絵巻に十月桜がよく映えておりました。
素晴らしい旧蔵品や伝来品の数々にふれ、日本庭園で番茶、ホテルで点心をいただきました。
色づきはじめた犬山に名残を惜しみつつ、帰路につきました。

