小堀遠州流 裏千家流 コラボ茶会 於 耕雲亭 令和七年十月五日

小堀遠州流 横山氏と裏千家流 宇都宮氏 が合同で主催するコラボ茶会がロイヤルパークホテル水天宮の耕雲亭で催されました。流派を超えた両氏のコラボ茶会は今回で三度目を迎えます。

コラボ茶会は歩いて5分ほどの近さにお住いの両氏が、互いの茶室を使って、茶会形式のイベントを企画したことに始まります。参加者一人一人が順番に客役と亭主役になり、客役であれば正客や詰、亭主役であれば点前、後見、陰点、お運びなどを務めます。一日に濃茶・薄茶各6席、席毎に役目が変わりますので、大変よい勉強になります。また流派による違いも楽しく、他流の方よりご質問いただくことで気づくことも多々あります。

さて、茶会の題目は「雪月花」です。小堀遠州流は濃茶席、裏千家流は薄茶席です。小堀遠州流は江戸末期を中心とした重厚な道具組、裏千家流は故鵬雲斎宗匠を偲ぶ美しい道具組です。お茶も大変美味しくいただきました。

点心はホテル内「日本料理 源氏香」にて合同の昼食会です。席主の挨拶と乾杯の後、小堀遠州流からは 第十七代御家元 小堀宗峯樣、松籟会副会長 佐々木宗弌様より、祝辞をいただきました。御家元のお母上様 小堀宗裕様にもご列席いただき、また能の舞いもある大変華やかな宴となりました。

美しい日本庭園を散策し、席主の心づくしのおもてなしに深く感謝しつつ、帰路につきました。

(注:茶席の役割名は小堀遠州流の呼称です)